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2005/10/17
C型肝炎ウイルス増殖抑制、新薬開発へ
| by:
admin
C型肝炎ウイルスの国内感染者は100万~200万人、世界では1億7000万人とされている。抗ウイルス薬のインターフェロンが効かない人も多いため、新薬の開発が期待されていた。今回、C型肝炎ウイルス(HCV)の増殖を抑え、耐性が生じない化学物質を発見したと、中外製薬鎌倉研究所の研究チームが 17日、米科学誌ネイチャー・ケミカルバイオロジーに発表した。
C型肝炎は急性肝炎で治りきらずに慢性化する。感染後20~30年で肝硬変、肝がんへ移行、自覚症状がほとんどないため、発見が遅れがちになりやすい怖い病気だ。ウイルス量が少ない初期ほど治療が有効で、早期発見が求められていた。
HCVは細胞内に入ると肝細胞にウイルス複製命令を出し、肝臓で増殖を始める。特定の脂質と結合して増殖の基地をつくる。研究では、この脂質でHCVと結合する 部分を特定、この部分が合成されないような物質を見つけ出した。この部分が欠けているとHCVが増殖できないことも突き止めた。
ウイルスを直接攻撃しないため、耐性を持つウイルスが出にくい薬剤の開発につなげることが期待できるという。HCV患者に新しい治療として、希望の光となればいいと思う。
(メディカルインフォマティクス(株)看護師:宮澤)
00:00 |
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